2021年から毎年自主制作でカレンダーを制作しています。
毎月めくるのが楽しみになるカレンダーを目指し、タイポグラフィとイラストを交えた作品となっています。

2021

カレンダー作りのきっかけは大学の課題でした。
形式問わず自由に制作した後コース内でコンペし最終的に順位がつくという課題で
当時タイポグラフィに興味を持ち始めた頃ということもあり各月の季語や旬の食べ物、
その時期を連想させる言葉をタイポグラフィとイラストに落とし込み一枚一枚密度が高い作品に仕上げました。
日付部分は下の1行のみでカレンダーといえるものではありませんでしたが、
作品は見事コンペで1位に選ばれ装丁を自身で行い15部限定で販売をしました。




2022

2作品目は実際に存在する〇〇の日というのをテーマに制作しました。
365日色々な記念日がある中で実際にそれを知る機会は少ないと思ったので
カレンダーにすることで記念日を身近に感じてもらえればと思い、今回のコンセプトに至りました。
日付部分は前作とは変え、カレンダーとして機能するよう大きくレイアウトしました。




2023

2作品目がかなり好評だったため同じコンセプトで制作。
この年から制作を始める前に仕様やサイズの要望などアンケートをとり
より一層使いやすいものを目指しました。
今作は壁掛けにも卓上にもできるものとポスターカレンダーを制作し3つのパターンで
楽しんでもらえるようになりました。

壁掛け

卓上

ポスターカレンダー




2024

4作品目は2022年、2023年とはコンセプトを変え、その季節ごとに自分で言葉を考えて制作しました。
それに加え各月ごとに文字のテイストを揃え統一感のある作品にしました。
カレンダーの仕様は壁掛けと卓上の2つに分けそれぞれの形に合わせデザインのレイアウトも変更し、
私の作品の特徴である「読めなさそうで読める文字」を理解してもらうために最後のページには
テキストでカレンダーに書かれている言葉を記載しています。



カレンダーの最後のページ




2025


5作品目ということなので過去4年分のカレンダーデザインを1冊にしたカレンダー本を制作しました。
初期に比べるとタイポグラフィの完成度が徐々に高くなっており作品集として楽しんでいただけます。
2025年のカレンダーは過去作品とは打って変わってリソグラフで印刷したポスターカレンダーを制作しました。
コラージュ作品をメインに「長楽万年」という言葉のタイポグラフィを入れ版を制作、
1枚1枚シルクスクリーンで手刷りしました。
色の組み合わせや掠れ具合など完全一点物の作品を作ることはとても新鮮でした。



↑カレンダー本の内容
ずれないよう慎重に刷っています
綺麗に刷れました!